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​学校コント 声劇アレンジver.

男性演者

石橋先生(先生) ツッコミ
亀田 幸之助 Kounosuke Kameda(亀) ボケ100%
竜山 俊彦 Toshihiko Tatuyama(竜) 同じ
虎野 賢 Masaru Torano(虎)同じ

女性演者

ラン 真面目ポジション
スー ボケとツッコミが7:3くらい
ミキ 同じ

ラン「石橋先生、おはようございます」
先生「はい、おはよう」
スー「先生、おはようございます」
先生「はい、おはようさん」
ミキ「石橋先生、おはようございます」
先生「はい、おはよう。みんな病気してませんか」
全員「はーい」
先生「今悪い病気が流行っていますからね。気をつけなければいけませんよ」
全員「はーい」
先生「さて......また男共はまた遅刻か。困るな」

亀「はぁ、はぁ、ぎりぎりセー......」
先生「(かぶせて)アウト!全く、君はいつもぎりぎりに来るんだから。もっと時間に余裕をもって来なさい」
亀「はーい、ごめんなさーい」
先生「それと、亀田。何か言うことは」
亀「あ、先生、おはようございます」
先生「そうだ、早く座りなさい」

(先生、他の生徒が来ないことにイライラ。セリフにならない小言をつぶやく; アドリブ)
(その隙に教室に忍び込もうとする。こそこそと音を立てる; アドリブ)

先生「竜山!何をしているんだ。ちょっとこっち来なさい。......どうして君はもっと早く来られないんだ」
竜「(かぶせて。じょじょに泣き真似をはじめる)」
先生「ん?竜山?」
竜「先生、どうしても言わなければならないことがありまして」
先生「ん、なんだ。そんなに顔をくしゃくしゃにして」
竜「先生......実は......僕の母が今朝倒れまして......」
先生「なに!?倒れた!?」
竜「はい。慌てて救急車で病院に運んだのですが、今日明日が峠と言われまして....」
先生「何、そんなに悪いのか?」
竜「はいぃ、僕はずっと母に付いて病院まで行っていて遅くなってしまったのです....(感極まって泣くふり)」
先生「そうか、お母さんがね.....」
竜「はい....」
先生「ところで、君のお母さんは5年前に亡くなっただろう?」
竜「(咳ごんでごまかす).....ごめんなさい.......(また泣き始める)」
先生「今度はなんだ」
竜「実は.....父が車に轢かれて......」
先生「何!?お父さんが!?」
竜「はいぃ、家にいて準備をしているときに病院から電話がかかってきて、今夜が峠だと......」
先生「何、そんなに重体なのか」
竜「はいぃ、僕は着の身着のまま慌てて病院に向かい.......お父さんと最後の別れを.....」
先生「そうだったか、お父さんがね.....」
竜「はい.....」
先生「ところで、君のお父さんは3年前の夕方に買い物に出たきり帰ってきてないだろう?」
竜「(ぶっと思い切り噴き出して)......ごめんなさい、先生に心配をおかけしまいと嘘をついてしまいました。実は全然違うのです.....(また泣き始める)」
先生「何?今度はなんだ」
竜「実は......僕の頭が危篤なんです」
先生「何!?竜司が!?」
竜「はいぃ」
先生「どう危篤なんだ」
竜「勉強をしてもしてもちっとも頭がよくならないし、成績も上がらない。もうどうしたら......」
先生「竜司、いいかい」
竜「はいぃ」
先生「君はずっと危篤なんだ。それこそ生まれた時からずっと危篤なんだ。もう手遅れなんだよ」
竜「はいぃ、重々承知しております。よく生きていると思います」
先生「そうだ、それがわかればいい」
竜「先生は見てくれがもう手遅れなんですね」
先生「うるさい!」
竜「誰も貰い手がいないんでしょうねぇ可哀そうに」
先生「うるさい!早く座れ!」
竜「へっへ、あいつ遅刻のこと忘れてやんの(これまでとは一転、悪びれる様子無し)」
先生「竜山!遅刻はだめだばかもん!.....全く。賢は、どうした!」
全員「わかりません(それぞれが口々に言う)」
先生「全く...」
虎「先生、おはようございます」
先生「おや、あなたは....」
虎「賢の母でございますわ。実は賢ですがね、学校に行きたくないと申しておりますの」
先生「へぇ、さようでございますか。それはどうして....」
虎「息子が言うのには、先生が怖いのだと申しておりますわ。それこそ夢に出るくらい怖いと......」
先生「さようでございますか...それは困った......」
虎「そこでですね、先生、もう少し優しくお願いできませんこと?」
先生「いやぁ....そうですね......」
虎「親の私がいうのもなんなんですけれどもね、賢はとても頭のいい子なのですわ」
先生「えぇえぇ、存じております」
虎「朝早く起きて新聞配達をして、終わったかと思えば牛乳配達をして家計を助けてくれるのですよ。我が家は家計が火の車でしょう。だから賢には頭が上がらなくてですね。つきましては先生、遅刻することを許してはもらえません...」
竜「あ、賢、ウルトラマン(若干かぶせるようにして)」
虎「え、どこどこ!?(素に戻る)」
竜「ほら、そこそこ」
虎「え、まじで!?」
竜「ほら、空飛んでる」
虎「うわ、まじかよ」
先生「賢!(我慢ならない様子、大きな声で)」
虎「はい!!!!!(素で元気よく返事).......あ」
先生「全く......お前はいつもそうだ。妙に凝った手を使いよって....」
虎「へっへっへ...」
先生「へっへっへじゃないわ!早く化粧を落として戻ってきなさい!」
虎「はーい...」
先生「全く....皆さんはこういう手をつかってはいけませんよ?いいですね?」
「はーい(賢を除いた全員で)」
先生「はい。さて、一時間目のお勉強ですが。今日は英語をやりましょう。昨日は単語についてお勉強しましたね?」
全員「はーい」
先生「それでは....."リンゴ"。これがわかる人」
「はいはいはいはい!!!!(全員で)」
先生「はぁい、今日も元気だ。ミキさん」
ミキ「はい、"apple" です!」
先生「"apple" はいよくできました!拍手!じゃあ次....."机"これがわかる人」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、ランさん」
ラン「はい、"Desk" です!」
先生「はい、そうですね。"Desk"ですね!よくできました!拍手!じゃあ次......これは簡単かな。"犬"これがわかる人」
全員「はいはいはいはい!!!!(竜司が特に目立つように)」
「はいじゃあ竜山」
竜「飼ってません(元気よく、胸を張って)」
(虎野以外全員がずっこける)
虎「嘘つけお前飼ってただろう」
(竜山と虎野、飼っていた飼っていないとぐちゃくちゃ言い合う; アドリブ)
先生「(程よいところで割って入る)馬鹿野郎、そういうことじゃないだろ!犬は"Dog"!いいですね、"Dog"。みんなで一緒に」
全員「"Dog"!」
先生「そうです、じゃあ次....."猫"これがわかる人!」
「はいはいはいはい!!!!(全員で。亀田が目立つように)」
先生「はいじゃあ亀田」
亀「怖いです(胸を張らず、しょんぼりしながら)」
先生「は?」
亀「怖いの」
竜「なんでさ」
亀「幼稚園の帰り道に野良猫に引っかかれてさ。それ以来猫を見るとそのことがよみがえってきて、しまいには夢にまで出るようになって......(文末にむけておどろおどろしく)」
先生「違ーう!そういうことを訊いているんじゃない!英語で"猫"をなんだと訊いているんだ!全く....他に?」
全員「はいはいはいはい!!!!(亀田以外)」
先生「はい、賢」
虎「にゃおーん!!!!!!!(誰よりも大きく胸を張って大きな声で)」
(先生含めて全員がずっこける)
先生「ばかー!にゃおーん!!!!!!!なんて答えがどこにあるんだ!"猫"は英語で"Cat"!いいですね?"Cat"!」
全員「"Cat"!」
先生「全く、ふざけてばかりで授業にならんじゃないか。はい、次は会話のお勉強をしますよ」
全員「はーい!」
先生「Good morning. How are you?」
全員「.......」
先生「Good morning. How are you?」
虎「この爺、何言ってんだ」
先生「何言ってんだじゃないよ、やったろ?"おはようございます。ご機嫌如何ですか"って」
全員「あ、あぁ。そうだそうだ.....(同様のことを口々に言う)」
先生「全く。これじゃお話にもなりませんよ」
亀「そりゃお話になってないだろうよ。通じてないんだから」
先生「そうじゃなくてだな!.....はぁ。もういい。次の授業だ。....次は、社会科。地理のお勉強をしましょうね」
全員「はーい!」
先生「ではまず、この地図を見てください。これは世界地図ですね?では、前回の復習。この世界一大きな陸の名前をなんて言ったでしょうか。わかる人!」
「はいはいはいはい!!!!(全員で)」
先生「はい、スーさん」
スー「はい、ロシア大陸です!」
先生「おぉ?ロシア大陸...惜しいですね。大半は確かにロシアですが....はい、賢」
虎「大オソロシア(おおおそろしあ)共栄圏!」
竜「ロシア、オオオソロシア、おおオオオソロシア、オソロシア.....(震え声)」
先生「くだらないことを言ってるんじゃないよ全く.....正しくは、ユーラシア大陸、ですね。はいみんなで一緒に」
全員「ユーラシア大陸」
先生「では次です。右にある、南北に大きい大陸がありますね?これをなんていうか、わかる人!」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、ランさん」
ラン「はい!アメリカ大陸です!」
先生「はい、アメリカ大陸、よくできました!拍手!じゃあ次......ここは日本ですね。そのままずーっとしたに辿っていくと....大きな島がありますね。この名前をわかる人!」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、スーさん」
スー「はい!ムー大陸です!」
虎「いやいや、違うよ」
竜「そうじゃないなぁ」
先生「じゃあお前たちわかるのか?」
虎「そりゃあ、アトランティス大陸でしょ」
竜「何を言ってるんだ、情熱大陸だろう!」
亀「(情熱大陸のテーマを歌い始める)」
スー「今日の情熱大陸は、先生の儚いようでどうでもいい短い生涯を追います.....(亀田にかぶせるようにナレーションっぽく)」
先生「こら!誰が短いみじめな人生だって?」
竜「先生、そこまで言ってないよ」
先生「うるさい!それにスー、お前まで悪ノリせんでよろしい!正しくは、オーストラリア大陸、ですね。よく覚えておきましょう」
全員「はーい!」
先生「全く....みんな今日はおふざけしすぎですよ?いいですか?ただでさえ授業が遅れがちなクラスなんですから、真面目に、ちゃっちゃとやりましょうね。では次、今度はこの地図を見てみましょうか。これは何ですか?」
ラン「はい、日本地図です!」
先生「そうです、日本地図ですね。これを見ればわかるように、日本という国は四方を海に囲まれていますね。では問題。この大きな海を何というでしょう!」
「はいはいはいはい!!!!(全員で)」
先生「はい、ミキさん」
ミキ「はい、太平洋です!」
先生「そうですね、太平洋です。では逆にある、この大陸と挟まれた海、これ何でしょう、わかる人!」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、スーさん」
スー「大西洋!」
先生「おや、大西洋はもっと東、アメリカ大陸とヨーロッパの間にある海ですね。ヒントはなんとか海です。さむーい海ですね」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、賢」
虎「冷たい海(つめたいかい)!」
先生「は?」
虎「あれ?冷たい海...冷たいかい???」
先生「誰にそんなこと訊いているんだよ。そんな海があるか、馬鹿者!はい、次は竜山」
竜「寒い海?(さむいかい)」
先生「だから誰に寒いか冷たいか訊いてるんだっての。はい、女の子はわかりますね。正しくは、日本海。日本海ですよ」
全員「日本海」
虎「津軽海峡~日本海~(津軽海峡冬景色の曲調で)」
先生「それをいうなら津軽海峡冬景色だ!全く....はい、次。日本というのは、いくつもの島に分かれていますね?では、この一番小さな島をなんていうでしょう。
「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、ミキさん」
ミキ「四国です!」
先生「そうです、四国ですね。では次、その左にある島を何というでしょう」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、賢」
虎「本州」
先生「本州はこっちのでっかい島だろう」
虎「じゃあ真言宗」
先生「それは密教だ」
虎「じゃあ....松岡修....」
先生「それは松岡修造!全く。答えは九州ですね!」
全員「九州!」
先生「では、次。この北にある大きな島をなんというでしょう」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、亀田」
亀「うーん.....」
先生「わからないのか。この間やったろ?」
亀「うーん......答えは出かかってるんだけど....」
先生「そうかそうか、とりあえず言ってみろ」
亀「うーん.......3つあって.....ひとつは中央自動車道....もう一つが関越自動車道....もうひとつが、九州自動車道....」
先生「はぁ......ばかだね.......」
亀「あ、わかった!」
先生「おぉ!言ってみろ!」
亀「中国自動車道!!!!」
先生「やっぱりバカだねぇ、お前は!いいかい、これは北海道。北海道ってんだ」
竜「へぇ、北海道ってのか。今までジンギスカンと魚介が美味いけど前人未踏の地だと......」
虎「ハァ、テレビもねぇ、ラジオもねぇ、電車もそれほど走ってねぇ(オラ東京さいくだの曲調で)」
先生「ピアノもねぇ、バーもねぇ、おまわり毎日ぐーるぐる...ってそうじゃねぇだろ!?」
竜「先生も乗ってた癖に」
先生「うるさい!全く.....今日は一段と進みが悪い。次は算数のお時間です。今日は数字のお勉強です。先生の後に続いて、大きな声で読みましょうね」
全員「はーい!」
先生「いーあー!!!」
全員「いーあー!!!」
先生「さんすー!!!」
全員「さんすー!!!」
先生「はい、これで算数を終わります」
全員「おぉい、待て待て(虎野以外全員同じような事を言う)」
虎「(上とかぶせるように)おいおいおいおい、石橋!爺!耄碌(もうろく)したか」
先生「誰が爺!耄碌したか!ぼけ老人か!さっさと老人ホーム行けだ!?あぁん?」
虎「そこまでは言ってないだろ(半ば笑いながら)」
先生「授業がただでさえ進まないんだから、これでおしまい」
竜「なにがいーあーさんすーだ。これのどこが勉強だってんだ」
先生「まぁまぁ、しょうがないじゃないか。進みも遅いんだから。それともなにか?先生に口ごたえするのか?」
竜「いや....まぁ、そういうわけじゃないけど.....」
先生「ならいいだろう、算数はおしまいだ」
虎「へいへい」
先生「はい、次は国語の授業。今日は日本に古くから伝わることわざのお勉強ですよ」
全員「はーい!」
先生「そうだな...これが読める子!」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、ランさん」
ラン「はい、"犬も歩けば棒に当たる"」
先生「はい、意味は?」
ラン「えーっと.....ふらふら出歩くな?」
先生「はい、そうですね。じっとしていればいいのに、余計な事をするべきでないという意味のことわざですね。はい拍手!さて、次は.....」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、ミキさん」
ミキ「はい、猫に小判です」
先生「はい、そうですね。意味は?」
ミキ「はい、どんなに立派なものでも価値のわからない人には何の値打ちもないことです」
先生「はい、よくできました!そうですね。どんなにすばらしいものでも、その真価を見抜けない人にとっては何の値打ちもないものであることの例えですね、拍手!さて、次は.....」
全員「はいはいはいはい!!!!」
先生「はい、竜山」
竜「にはをさせよ」
先生「ん?」
竜「にはをさせよ」
先生「おい、これだけ漢字があるんだぞ?」
竜「うん、それで?」
先生「ほら、読んでみろ」
竜「に、は、を、さ、せ、よ」
先生「はぁ....じゃあこれは?」
竜「.....の!」
先生「これは」
竜「.....の!」
先生「の!ってことだけはないだろう。4文字もあるんだぞ?」
竜「....の!」
先生「はぁ、じゃあこれは」
竜「いてはをじる」
先生「はぁ....もういい。いいですか、皆さん。竜山君はひとつも読めていませんね?」
全員「はーい!(竜山以外)」
竜「えへへ....」
先生「褒めてないんだよ。じゃあ皆さんは先生のあとをついで読んでみましょうね」
全員「はーい!」
先生「いきますよ?...猫に小判」
全員「猫に小判」
先生「鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをしょってくる)」
全員「鴨が葱を背負って来る」
先生「一攫千金」
全員「一攫千金」
先生「(食い気味に)声が小さい!もっと大きく!さんはい!猫に小判!」
全員「猫に小判!(虎野以外)」
虎「爺(じじ)に悪寒」
先生「鴨が葱を背負って来る」
全員「鴨が葱を背負って来る(虎野以外)」
虎「鴨川宇治川桂川(上のセリフにあわせながら)」
先生「一攫千金!」
全員「一攫千金!(虎野以外)」
虎「一階家具売り場(上のセリフにあわせながら)」
先生「二兎追うものは一兎をも得ず」
全員「二兎追うものは一兎をも得ず(虎野以外)」
虎「二階、三階も家具売り場(上のセリフにあわせながら)」
先生「急いては事を仕損じる」
全員「急いては事を仕損じる((虎野以外)」
虎「ランちゃんの胸はぺったんこ(上のセリフにあわせながら)」
先生「光陰矢の如し」
全員「光陰矢の如し(虎野以外)」
虎「肛門屁の出口(上のセリフにあわせながら)」
先生「石橋を叩いて渡る」
全員「石橋を叩いて渡る(虎野以外)」
虎「石橋を叩いて潰せ(上のセリフにあわせながら)」
先生「おいおい、バラバラだぞ。もう一度。石橋を叩いて渡る」
全員「石橋を叩いて潰せ」
先生「どういうことだ貴様ら!!!」

Fin. 

 

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